医療に関わるカウンセリングは、新たな時代を迎えています。まず、新たな医療カウンセリングは、従来は、精神疾患や発達障害等のクライアンッツが受けるものと考えられていましたが、これからのカウンセリングは、疾病が発症する前、あるいは初期の時に利用するいわゆる予防医療としてのカウンセリングの時代が到来して来ていると考えます。
勿論、従来のカウンセリングも今まで以上に利用される時代になると考えます。我が国は、物質的考え方、別の言い方をすれば物事の本質が物質からできていると考える。いわゆる唯物的考え方が主流で、神仏を否定し、宗教をもつ者を異端児扱いする世界で類を見ない国です。そのために、精神疾患すら「脳」という肉体部分の疾患と捉えて、全て薬で治療できるとの姿勢を取っています。しかし、肉体的疾患も精神的疾患も人間の考え方、心の持ち方、環境により発症することも珍しくありません。私たちの進めるカウンセリングは、近代西洋医学の治療と並ぶ治療方法として疾病に対処する最善の方法として総合医療カウンセリングを提唱します。
人間を物としてみるのではなく生命や心の存在を認識して行うカウンセリングこそ大切と考えます。別の言い方をすれば、クライアンッツ又は患者の考え、気持ち等を大切に医療カウンセリングを行い、クライアンッツ、患者自らが自らの力で疾病を乗り越えて行くことが大切と言えると思います。近い将来に物理的手術や投薬と両輪としての医療カウンセリングが重要視される時代がそこまで来ていると考えています。